鹿児島への移住は失敗しがち?経験者のリアルな口コミから対策を考える

ファビコン

移住希望者

鹿児島でのスローライフに憧れて移住したけど、実際は後悔ばかり・・・

移住後に、移住前に知らなかったギャップに後悔したという人は少なくありません。

自然の中でのんびりした生活を期待したにも関わらず、意外と大変なことも多いようです。

今回は、鹿児島移住者・在住者のリアルな失敗談を取り上げながら、移住の際の注意点・移住を成功に近づけるポイントを紹介していきます。

いえらぼ編集部とっておきのおすすめ移住地域も最後に紹介します!

鹿児島に移住して良かった!と思えるように、まずは失敗ケースから学んでいきましょう。

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1.【実録】鹿児島移住で後悔…失敗体験談を紹介

まずは、実際に鹿児島に移住した方々のリアルな生活面・仕事面・環境面・人間関係面・子育て面の5つの側面から失敗談を紹介していきます。

実際に住んでみないと気づかない点も多いので、移住を決める前にデメリットを把握しておきましょう!

1-1.鹿児島移住の失敗体験談【生活面】

実際の移住者が、鹿児島へ移住したあとに生活面で困ってしまったポイントを紹介していきます。

車がないと面倒

鹿児島では車がないと面倒だという口コミです。

ファビコン

30代・男性

車がないととても不便です。バスや電車が走っているのですが、都会と違い、1時間に2、3本くらいしか走ってないので、しっかり調べてから行かないと30分待たされたなんて事はしょっちゅうです。

数分に1回の感覚で公共交通機関が運用されている東京での生活になれていると、鹿児島の電車の1時間に数本という感覚が非常に不便に感じられます。

スローライフをじっくり味わう生活であれば気になりません。

ただ、仕事もしないといけない場合、常にバスや電車の時間を意識して過ごさなければなりません。

都会的なスポットに行きにくい

特に若者から多く寄せられている失敗談が、都会的なスポットの行きにくいというものです。

ファビコン

20代・女性

東京、大阪、神戸には飛行機一本でいけるが、空港までが遠く空港行きのバスで片道40分1300円ほどかかる

都会に比べれば学生には遊ぶ場所が少なく(カラオケ店は多く感じるがアミューズメント施設は少ない)アルバイトの種類も少ない。

のどかなイメージのある鹿児島ですが、イオンなどのショッピングモールが22箇所しかなく、東京と比べると10分の1以下の水準です。

都市部であれば数百円で東京駅から新宿駅、大阪駅から心斎橋駅など主要駅同士の行き来が簡単にできます。

ただし、鹿児島の場合は東京や大阪などの都心に向かうには飛行機を使わないといけません

金銭的に余裕のない若者は、我慢を強いられることになるでしょう。

1-2.鹿児島移住の失敗体験談【仕事面】

ここからは鹿児島に移住した方の仕事面に関する口コミを紹介していきます。

離島への転勤がある

離島への転職の可能性に後悔したという口コミです。

ファビコン

30代・女性

また、離島が多いので、職種によっては、突然離島に異動になった、というひとも周りにいました。

仕事面では離島に転勤となる可能性もあるようです。

離島への転勤は鹿児島県ならではの注意点と言えます。

離島へ引っ越す場合、引っ越し代金が特別料金になるため、通常より値段が3〜4倍になることもあります。

移住した後に現地での就職を考えている場合、そういった鹿児島ならではの転勤リスクがあるかどうかを事前に調べておきましょう。

地域によっては仕事が少ない

地域によっては仕事・求人が少ないため、移住地域の選定は慎重に選びましょう。

ファビコン

40代・女性

出身は奄美大島です。そこから、仕事のために川崎市に10年以上住んでいたのですが、都会の生活に疲れ、田舎への移住を考えました。

そこで、地元の奄美に帰ることも検討してみましたが、のんびりするにはいいものの仕事がないという現実を知っていたのて、鹿児島県本土への移住を決意しました。

Indeedで鹿児島の新規求人を検索してみると、12,535件の求人が見つかりました。

同様にIndeedで東京の新規求人を確認してみると、鹿児島の約40倍の494,818件の求人が掲載されています。

このように主要都市と比較すると、鹿児島の求人数には限りがあるのです。

職種や仕事内容も幅は狭いです。

仕事面では、好きなことを仕事にするのはなかなか難しいというのが現状のようです。

1-3.鹿児島移住の失敗体験談【環境面】

ここからは鹿児島に移住した方の環境面に関する口コミを紹介していきます。

火山灰が生活の邪魔になる

桜島の火山活動による火山灰に悩まされることが、鹿児島生活で困る点です。

ファビコン

20代・女性

悪かった点は、桜島の噴火による火山灰ですね。私が通っていた学校では、窓を開けておくと、机の上がざらざらになるほどです。

私は薩摩半島に住んでいました。桜島の火山灰は風向きに影響されるのですが、ほとんどが大隅半島に流れていきます。しかし天候により風向きが薩摩半島に向いたときに噴火のタイミングが合ってしまうと、町は一転、真っ白ならず、灰色に変色します。細かい火山灰なのでコンタクトのハードレンズはかなり痛いです。

ファビコン

30代・女性

鹿児島ですから、やはり灰が降ります。慣れるまでは、洗濯物やお布団干しには注意が必要です。はじめは失敗もありました。

鹿児島に移住した方の慣れない桜島からの火山灰に苦戦したという口コミです。

東京や大阪などの都心から移住する場合は火山灰のある生活に馴染みがないため、慣れるまでは苦労させられます。

基本的に桜島からの火山灰は大隅半島に流れます。

しかし、風向きによって薩摩半島に流れることもあるため、鹿児島県に移住する以上は県内全域で対策が必要です。

観光地の環境問題

観光客が多いエリアでは、環境問題を問題に感じる場面に出くわします。

ファビコン

60代・男性

素晴らしい自然環境があるのに、美しい海も山も川も活かさないどころか、開発の名のもとに平気で環境破壊してしまうことに腹立たしさを感じました。

ファビコン

40代・女性

観光客が増えすぎて屋久島ではゴミが増えて困ってる。

生活するエリアにもよりますが、観光客が多いエリアでは環境問題が気になるという方も多くいます。

鹿児島には口コミにもある屋久島だけでなく、桜島や奄美大島といった観光スポットが点在しています。

平成30年の鹿児島県観光統計によると宿泊者客数は毎年10%ほど増加しています。

鹿児島で生活している人からすると、観光客の増加に伴い、自然環境が壊されていっているように見てしまうようです。

1-4.鹿児島移住の失敗体験談【人間関係面】

ここからは鹿児島に移住した方の仕事面に関する口コミを紹介していきます。

保守的なタテ型社会

鹿児島県には多くを語らないこと美徳とする文化が残っています。

プレジデント社による「47都道府県別・県民性大図鑑」によると、鹿児島の県民性は保守的なタテ型社会が残っているといわれています。

  • 威圧的な男が多くて閉口する(滋賀・男)
  • 表面は穏やかでも、内心が読めなくて怖い(島根・女)

引用;プレジデント社、鹿児島県民――男の中の男「ぼっけもん」は、意外と「強い者には従う」ズル賢さが!?

鹿児島県民の中には、少し前時代的な傾向のある人も一定数いるようです。

都会から離れ、新しい情報が入ってきにくいことや、桜島の火山活動によって「耐え忍ぶ」文化が形成されたことが影響しています。

鹿児島県人の理想の姿は「ぼっけもん」と呼ばれ、鹿児島人の勇敢かつ豪快な様子を表しています。

「不言実行」を善とし、「つべこべ言わずに物事を行う」といった行動習慣は今でも美徳とされているようです。

多くを語らないコミュニケーションによって誤解も生まれやすいので、移住後に鹿児島県民と付き合う際は、あまり気にせずおおらかに臨むのが吉だといえるでしょう。

人間関係が濃い分衝突も起きやすい

鹿児島県の人情に困惑してしまったという口コミです。

ファビコン

60代・男性

人間関係の濃さは良いことでもありますが、それ故に衝突や誤解や軋轢も生じやすく、第三者として介入せざるを得ないことも度々でした。

決して悪いことばかりではありませんが、人の入れ替わりが少ないことがデメリットと感じられたケースです。

2020年3月時点の統計局のデータによると、鹿児島への転入者数が5,669人と東京に比べると20分の1とかなり少ないです。

新しい人が入ってくることが少ないことが、昔ながらの文化が残っている大きな要因と考えられます。

1-5.鹿児島移住の失敗体験談【子育て面】

次に鹿児島に移住したあとに感じられた、子育て面の失敗談を紹介していきます。

教育が遅れ気味

ファビコン

60代・男性

教育についての意識が前時代的で、朝早くや放課後の補習を義務付けて長時間詰め込み式で、全体主義というか、個性を尊重しないというか、馴染めない子どもは本当に馴染めないのですが配慮されなかったです。

子育て面については、学校教育に柔軟性がないことを不満に感じている口コミが寄せられています。

のどかな田舎であることは事実ですが、そもそもの学校の数が少ないためことが原因です。

100キロ平方メートル当たりの小学校数を比較してみると東京都の半分ほどしかありません。

東京からの遠いこともあり、最先端の教育がどうしても伝わってこない現状があるようです。

2.失敗から学ぶ!鹿児島移住の注意点


ここまで、実際の居住者の口コミから移住失敗談についてお伝えしました。

ここからは数々の失敗談に共通する鹿児島移住の注意点を紹介していきます。

特に鹿児島へ移住する際には、

  • 火山灰の影響をうけてしまう
  • 生活を充実させるためには車が必要
  • 都心までの距離が遠い

という3つの点に特に注意しましょう。

では、それぞれの注意点をくわしく見ていきましょう。

注意点1.火山灰の影響を受けてしまう

移住を検討するエリアは数多くありますが、桜島からの火山灰の影響を受けてしまうのは鹿児島ならではの注意点です。

富士山や阿蘇山など火山の多い日本ではありますが、鹿児島ほど火山灰を警戒しながらの生活を送るエリアはありません。

鹿児島県が降灰対策として、降灰除去事業をすすめるほど火山灰対策に神経を使っています。

住む場所によって目に見える灰を避けることができますが、中国からの黄砂のように目に見えない灰が洗濯物につく、車に降り積もることも考えられます。

移住を検討している段階で、桜島の火山灰の影響を受けにくいエリアをリサーチしておく必要があります。

注意点2.レジャーを楽しむためには車が必要

鹿児島県で、レジャーをしっかりと楽しむためには車が必要です。

公共交通機関だけを使った生活を送ることも可能ですが、口コミでも見られたように、電車やバスの本数は1時間に数本程度と少ないです。

自然の豊かさを感じられる鹿児島県の魅力を堪能するには、やはり車は持っておきたいところです。

霧島や桜島でのキャンプや釣りには車が必要になります。

特に東京から移住する方は車の購入が必須と考えておくことをおすすめします。

注意点3.都心までの距離が遠い

都心までの距離が遠いことも、鹿児島に移住する際の注意点の1つです。

鹿児島から1番近い都心といえば博多になりますが、飛行機で45分ほどの時間がかかります。

毎回飛行機に乗らないといけないとなると、経済的にも肉体的にもしんどいですよね。

ただし、どうしてもオシャレなスポットも見逃せないという方は、駅チカに住み、博多に向かうための所要時間を減らしましょう。

3.鹿児島移住を成功へ導くポイントとは?

最後に鹿児島県への移住を成功させるポイントを紹介していきます。

鹿児島への移住は、

  • 火山灰の影響が少ない場所に住む
  • 車の維持費を見積もっておく
  • 移住支援制度の活用

ことが成功のポイントです。

ポイント1.火山灰の影響が少ない場所に住む


火山灰の影響が少ない場所に住むことが、鹿児島への移住を成功させる1つめのポイントです。

桜島は鹿児島の中央に居座るようにそびえ立ち、ときには街を白く染めてしまうこともあります。

特に火山灰のほとんどが大隅半島に流れていくため、新居を探す際には桜島以南は避けることをおすすめします。

ポイント2.車の維持費を見積もっておく

車の維持費を見積もっておくことも、鹿児島への移住を成功させるための重要なポイントです。

鹿児島県の公共交通機関は1時間に2〜3本ほどの間隔で運用されているため、特に都心から移住する人からするとびっくりするほど電車が来ません。

そのため鹿児島に移住する際には、車をもつことを念頭に置いておきましょう。

移動のストレスを減らすために車検代やガソリン代、駐車場代といった車への投資することをおすすめします。

ポイント3.移住支援制度の活用する

鹿児島への移住を成功させる3つめのポイントが、移住支援制度を活用することです。

鹿児島県では、次の4つの条件を満たす方々に移住支援金を用意しています。

  • 直近5年以上の期間を東京23区に在住又は通勤していた実績があること(埼玉・神奈川・千葉などの例外もあり)
  • 移住支援金の申請時において,転入後3か月以上1年以内であること
  • 転入先の市町村に移住支援金の申請日から5年以上継続して居住する意思を有していること
  • 鹿児島県が移住支援金の対象法人求人としてかごJobに掲載している求人であること

その他にも、移住してすぐに着手すれば2人以上の家族世帯100万円単身者の場合60万円の移住支援金を獲得できます。

ただし、提出期限があるものも多いので、詳しくは鹿児島県の移住支援HPをご覧ください。

4.鹿児島移住するならココ!おすすめの地域

ここからは鹿児島に移住する際におすすめの地域を紹介していきます。

おすすめの地域は鹿児島市

鹿児島に移住する際には、鹿児島市に住むことをおすすめします。

鹿児島市は60万人の人口が集まる、鹿児島で1番大きな市です。

単身での移住であっても、夫婦での移住であっても、鹿児島市であればイオンやスーパーがあるため、不便に感じることはありません。

田舎である鹿児島のなかでも利便性が高いエリアであるため、どの都市からの移住でもギャップが生じにくいというメリットがあります。

4.まとめ

鹿児島県への移住に失敗しないためには、第一に移住後に感じるデメリットを理解することから始めましょう。

火山灰へのストレスや公共交通機関の不便さ、都心の遠さとといった点で移住後に後悔したという方が多くいます。

ただし、

  • 移住前に火山灰の影響を受けにくい場所を知る
  • 車のある生活を想定する
  • 移住支援制度の活用する

これらが大切だと理解していれば、移住を成功させることができます。

鹿児島には豊かな自然があり、ゆっくりした時間が流れるというメリットがあるため、地域の特性を受け入れられる方には非常におすすめです。